インプラント治療は、歯を失った場合の治療としては第一選択ですが、 メンテナンスフリーで入れてしまえば一生安泰といった、夢のような治療法ではありません。

インプラント治療の理解と診断
初診でインプラントを希望されている患者さんには、 まずはインプラント治療がどういったものなのかを正確に知っていただく必要があります。 インプラント以外の治療法と比較したうえでその必要性、優位性をよく理解してください。
また、費用やおおよその治療期間についてもしっかり把握していなければいけません。
ぜひとも手術の偶発症や治療の予知性のレベルについても、 この期間に詳しく説明を受けてください。
治療計画に必要な情報は
インプラント治療を受けるにあたっては、適切な治療計画が重要です。 そのためには、情報を総合的に判断していく必要があります。 インプラントによってつくられる歯が前歯を含む場合は、そのおおよその見た目を確認する必要があります。
すでに骨が失われている場合が多いために、患者さんが期待している完成形と、歯科医師ができるものとに差がある可能性があります。 インプラントの上部構造は固定式以外も選べますので、機能と見た目のバランスをよく相談していただく必要があります。
特に、図表20の②の骨の状態については、 レントゲン写真による診断が重 要となりますが、顎の骨のCT撮影を行うことでより正確に骨の幅、厚み、三次元的な位置関係を知ることができます。
最近では、 CT撮影ができる施設も増えてきており、複雑な手術には不可 欠でもあるともいわれています。
もちろん、単純な症例に関しては従来どおり一般的なレントゲン写真で十分対応できることも多いですから、 CT撮影をしないからといって不安になることもないでしょう。
治療計画には、 インプラント術を行う部位だけでなく、口の中全体の治療も同時に考える必要があります。
もしあなたに治療途中の歯、新しい虫歯、詰め物が脱落した歯、歯周病等 がありましたら、それらを含めたすべてが治療計画となります。