手術を行った翌日か翌々日に、消毒のために来院していただきます。しかしながら多くの場合、消毒といっても、手術部位の確認が主な目的となっています。
この時期に問題が起きていれば、早いうちに対応する必要が あるからです。

また、患者さんが渡した薬をちゃんと飲んでいるか、喫煙や飲酒等の約束を守っているか、 うがい薬を自分の判断で使用していないかなどについても、確認する必要があります。
炎症症状(赤くなる、腫れてくる、痛みがある等)によっては、薬を飲む期間を延長したり、薬の内容を変更することもあります。その場合は、担当医の指示にきちんと従う必要があります。
また、縫合した糸が運悪く取れてしまったり、予想以上に歯肉が縮んで糸 がたるんでしまった場合は、少量の麻酔をして縫い直すこともあります。こ の場合も、良い予後を得るためには必要なことです。

初期感染のリスクを減らすために歯磨きが必要
インプラント手術によっては、手術の直後から口の中に金属のパーツが見 えている場合があります(これは、インプラントメーカーや担当医の術式の選択によります)。あるいは前歯などで手術と同時に仮歯を入れてもらえる方法(即時修復・即時荷重といいます)をとる場合があります。
このような術式では、手術後3~5日の間に手術部位をやわらかい歯ブラ シで清掃してもらうことがあります。術直後に歯肉を閉じてしまう方法(2回法)と比べて口の中の細菌がいる環境に露出する部分があるために初期感染のリスクを減らす目的で歯磨きが必要な場合もあるのです。


インプラント自体が揺れているときは
インプラント手術と同時に仮歯を入れる方法(即時荷重)の場合や、 1回 法のインプラントでは手術後数週間のうちに揺れてくることがあります。 その原因は、2つ考えられます。1つは仮歯の芯になっている部分の緩み、 もう1つはインプラント自体が骨から離れて揺れてきている場合です。 仮歯だけが揺れている場合は、ネジを締めればいいのですが、 インプラン ト自体が揺れている場合は、再度固定しなおすか再手術することになります。

失った歯の本数が多いときは
失った歯の本数が多い場合は、完成までに入れ歯を使っていただくことも あります。入れ歯の下の粘膜のさらに下にインプラントがあるため、入れ歯 の当たり具合は慎重にチェックしなくてはいけません。
もし、入れ歯が粘膜の下のインプラントを圧迫していると、骨とインプラ ントが結合する前に脱落してしまう危険性があるからです。患者さんとして は痛みを感じていなくても、 じわじわと骨が侵されてしまうことがあると考えられています。
下顎のインプラントの場合、偶発症として神経の知覚麻痒が出ることがあるといわれています。これは下歯槽の骨の中に下顎神経というものがあり、これを損傷したり圧迫することで麻痺が出てしまいます。事前のレントケン やCTによる診査で、 この偶発症の多くは防げるのですが、もし手術後に麻痺がわかったら、早めの対応が必要です。

知覚麻痺を感じたときは
できるだけ早く担当医にお伝えください。麻痺を解消するには少しだけイ ンプラント体を緩めるだけで収まる場合もありますし、一度撤去しなくてはならない場合もあります。治療が後戻りすることになりますが、安全策をとることが大事だと思ってください。
また、撤去しても麻痺が改善しない場合は、神経が復活するためのお薬を飲んでいただきます。