お子さんの歯が生えたら、おやすみ前に歯みがきをしてあげるようにしましょう。

お母さんの膝に頭をのせて、お子さんと目と目を合わせて、お話しながら、歯みがきをしてあげましょう。厳密にきれいに磨こうとする必要はありません。ちょっとコツをつかめば、お子さんにとって気持ち良く歯みがきをすることができます。歯科衛生士の技術指導を受けるのが一番です。

3歳までは寝かせ磨きが推奨されますが、ただ寝かせて磨けばよいのではなく、お母さんがすわり、お子さんの頭が親の腹部につくようにすることがポイントです。そうすることで、口の中」がよくみえます。口の中が見えない状態で磨いていると歯の生えていないところや歯肉を一生懸命にゴシゴシしていることが多く、子どもにとって楽しいはずの歯みがきがつらいものになってしまいます。

寝かせて仕上げ磨きするのが一般的ですが、泣く子どもを押さえつけて無理やり磨くのではあまり意味がありません。歯磨きを好きになってもらいたいからです。無理やりだとお互いに力が入り、痛みの原因となり、余計に嫌がるようになる可能性もあります。

仕上げ磨きの時間が苦痛な時間ではなく、少しでも楽しい時間になるようにしてください。

子供さんの好きな歌を歌いながらでもいいですね。

嫌がる原因としては、つばがたまると苦しい、上唇小帯(うわくちびるをめくると真ん中にある筋のようなもの)にハブラシがあたると痛いなどが考えられます。

最初は、うまく磨けなくてもいいのです。大切なのは気持ち良さです。耳の掃除と同じように、歯の清掃は気持ちのいいものです。気持ちが良くて、大事にされている実感たっぷり得られるので、子どもにとって、これほど安心できで楽しい時間はないでしょう。

口の中をきれいにしてから寝る習慣は、こうして自然に身につきます。

哺乳瓶の間違った使い方  とくにイオン飲料やジュース

①哺乳瓶虫歯

生えたばかりの前歯の光沢がなくなって白く濁っている子どもをみることがあります。

歯ぐきの境目に茶色いむし歯が多数あったり、いまではさすがに少なくなりましたが、なかには前歯がすっかりなくなってしまった幼児を見ることがありました。これは、哺乳瓶で糖分の多い飲料を与えることによって引き起こされる「哺乳瓶むし歯」です。

泣き止まない赤ちゃんを静かにさせ、寝つきの悪い赤ちゃんを寝かせようと、お母さんが哺乳瓶にスポーツドリンク(イオン飲料)や乳酸菌飲料を入れて、赤ちゃんの口に突っ込んでしまうと、生えたばかりの前歯がむし歯になってしまいます。市販の飲料には驚くほどたくさんの砂糖が含まれています。水分補給に最適と宣伝されているスポーツドリンクも例外ではありません。500㎖に31g以上の糖分が含まれている製品もあります。

これはスティックシュガー(3g)10本分にあたる糖分です。

➁寝る前の哺乳瓶でジュースは絶対にダメ!

1歳から1歳2ヶ月になると前歯が生えそろいます。この時期にダラダラと長時間かけて

ジュースや乳酸飲料を与えられたのでは、生えたばかりの乳歯はひとたまりもありません。

離乳期に、ミルクの代わりにジュースを入れるのは間違った哺乳瓶の使い方です。

赤ちゃんのうちにこれを経験してしまうと、甘い哺乳瓶が癖になってしまいます。

甘い哺乳瓶をくわえていないと泣き止まない。こうなったらもう手に負えません。寝る前に甘い哺乳瓶を与える習慣をつけてしまうと、寝ている間は唾液の分泌がほとんどないために、ひどいむし歯をつくってしまいます。

乳児に、果汁を与える場合、スプーンで与えるだけで十分です。ビタミンCが大切だと考え、たくさん与えても、おしっこに出てしまうだけですし、おなかをこわしてしまうこともあります。水分補給のためには白湯、お茶などを与えるようにしましょう。