根面う蝕とは、歯肉(歯ぐき)が下がって露出した根面にできる虫歯です。

高齢の方を中心に、今大人に増えているんです!

歯は大別して、物を噛む部分である「歯冠部」と歯を支える「歯根部」から成ります。歯冠部は歯肉(歯ぐき)より上の部分、歯根部は歯肉に埋まっている部分です。

加齢や歯周病により歯肉が下がると歯の根元が見えてきます、この歯肉から覗く歯根部の面を「根面」と呼びます。そしてこの露出した根面が虫歯になることを「根面う蝕」といいます。

年齢とともに歯肉が下がることが多いため、根面う蝕は「高齢の方の疾患」というイメージがありますが、実はそうとは限りません。歯周病などで歯肉が下がれば、当然、若い人にも起こりえます。

根面が虫歯になりやすい理由は2つ。

①根面の象牙質を覆うセメント質がごく薄いこと。

歯冠部の場合、厚みがあり硬いエナメル質が鎧のように象牙質を覆っていますが、根面では、ごく薄いセメント質がコーティングしているだけ。セメント質の厚さは薬用オブラートと同程度の20ミクロンほどです。そのためセメント質は最近の出す酸によりたやすく溶かされてしまい、すぐに内部の象牙質が露出してしまいます。

②象牙質はエナメル質よりも酸に弱く、成分が溶け出すPhが高いこと。

つまり、エナメル質では解け始めなかったphでも、象牙質は溶け始めてしまうのです。

このように、根面はすぐに象牙質がむき出しになり、その象牙質は虫歯になりやすく進行しやすい!

では、この根面う蝕をどう予防していくか。

根面う蝕のそもそもの原因は「歯肉が下がる」ことです。なので、「歯肉を下げない」ことが一番の予防となります。

歯肉を下げる原因となるのが、みなさんご存じの「歯周病」です。

歯周病が進行すると、歯を支えるあごの骨が減り、結果歯肉が下がります。歯周病を予防するには、痛みや歯のぐらつきなどを感じる前から歯科医院にメインテナンスに通い検査をしてもらうことが大切です。歯周病も根面う蝕と同じく自覚症状がなく進行するので、定期的な検査が欠かせません。

また、ハブラシの押し付け過ぎにもご注意を!力を入れて磨く習慣がある方は、繰り返すうちに歯肉を痛めて、歯肉が下がってしまいます。

歯肉が下がって根面が見え始めたら、「年だから仕方ない」で終わらせずに、ぜひ歯科医院へ。せっかく残せている歯が危険にさらされているサインです。新しいお口の状況にあった予防の戦略をいっしょに練り直しましょう!

高濃度のフッ素や洗口液を取り入れるのも有効です。製品や使い方について質問があればスタッフにお声かけてください。