予防力アップには歯みがき剤選びも大事ですが、「使いかた」もとても大事です。フッ素の効果を存分に引き出す使いかたをお教えします。

歯みがき剤には、さまざまな種類があり、すぐれた薬剤が入っていますが、吟味せずになんとなく選んでしまうと、ミスマッチが起こりやすく、残念なケースになりかねません。また、自分に合った歯みがき剤を選んでいても、使いかたによって本来の効果を上げていないと思われることもあります。歯みがき剤本来の効果を最大限に利用するため、こうしたかたちにおすすめなのが、歯科医院で相談していただくことです。歯科医院は患者さんのお口の中の問題を把握していますから、その方にいま必要なのが、プラークを落としやすい研磨剤入りの歯みがき剤なのか、それとも、磨き過ぎを防ぐ研磨剤無配合の歯みがき剤なのかを判断し、一人ひとりに合ったものを処方したり、おすすめすることができます。フッ素を使った虫歯についても同様です。その患者さんのむし歯のなりやすさに応じて、高濃度フッ素配合の歯みがき剤だけでよいのか、あるいは寝る前にフッ素配合ジェルやフッ素洗口液も使えばもっと良い結果を導き出せるのか、そうした診断は、やはり歯科の専門家だから出来ることなんです。現在、歯科医院や薬局で販売されている歯みがき剤(ただし医薬部外品や医薬品のもの)は、それぞれが「歯みがき剤」と呼ばれるにふさわしい、すぐれた効能をもっています。歯みがき剤選びに迷ったら、まずは製品の表示を確認すること。そしてミスマッチを起こさないために、歯科医院で、自分に合った歯みがき剤と、使いかたを教えてもらいましょう。自分に合った歯みがき剤は、毎日使っているだけで、知らず知らずのうちに健康に寄与してくれる、とてもありがたいアイテムです。上手な使いかたで本来の効能を引き出し、健康増進に役立てていきましょう。

高濃度フッ素配合歯みがき剤の使いかた

ポイント①毎日使いましょう。食事ごとに溶けている歯を守るには、溶けるスピードに勝るスピードで補修をすることが必要です。

ポイント②寝る前が効果的。就寝中は、唾液が減るので、寝る前に使うとフッ素が唾液に流されず、再石灰化の効果が上がりやすいです。

ポイント③すすぎは一回で。せっかく高濃度フッ素配合の歯みがき剤を使っても、すすいで捨ててしまっては十分な効果は期待できません。

ポイント④水は少なめで。すすぎに使う水は、おちょこ一杯分もあれば十分です。

ポイント⑤使用量は適量で。年齢ごとに使用量の基準が設けられています。

ポイント⑥ジェルや洗口液をちょい足し。寝る前に、すすぎが少なくてすむジェルや、すすぎが必要ない洗口液を使うと、フッ素がお口にとどまりやすく効果がアップします。