口呼吸が原因で歯並び・噛み合わせに影響が出るって本当?
こんにちは。東成区にあるともファミリー歯科です。今回は、口呼吸により影響が出る「歯並び・噛み合わせ・顔の形」について詳しくお話しします。
口呼吸が続くと、お口周りの筋肉が弛緩する
口呼吸はお口がポカンと開いた状態になりますよね。この時、お口周りの筋肉は緩んでいる状態です。さらにお口が開いているということは下顎も下がっている状態です。下顎が下がっていると舌の位置が下がってしまい、お口周りの筋肉はさらに発達しにくくなります。
前歯に適切な圧力がかからない
歯並びは、舌によって歯の内側から押される力と、お口周りの筋肉によって外から内側へとかかる力のバランスによって並んでいます。
例えば、お口がポカンと空いている時間が長く舌の位置が正しい位置にないと、外から内側へとかかる力に対して歯の内側から押される時間が長くなり力が強くなるため下の歯が突出してきてしまいます。これは下顎前突という歯列不正で、受け口といわれる歯並び・噛み合わせになってしまいます。
他にも口呼吸が原因で起こる主な歯列不正に
・上顎前突
出っ歯と言われる歯列です。上の前歯に内側から力がかかり出っ歯になることがあります。
・開咬
オープンバイトとも言われます。奥歯は咬み合っていますが、前歯の上下に隙間がある歯列です。
等があります。
顔の形への影響
筋肉の弛緩や適切な圧力がかからないことで歯並び・噛み合わせだけでなく、顔の形にも影響がでてきます。その一つ、「アデノイド顔貌」という顔つきがあります。「アデノイド」とは「咽頭扁桃」とも言い、鼻の奥から喉の間にあるリンパ組織です。通常、2歳から自然と大きくなり5~6歳をピークにアデノイドは小さくなっていきますが、感染症等の原因によってアデノイドが肥大することがあります。肥大したアデノイドを放置すると鼻から空気が通りにくくなる為、ウイルスや細菌が入りやすい口でしか呼吸ができずアデノイド肥大を繰り返してしまいます。繰り返すことによって口呼吸が定着し、しまりのない顔になってしまいます。
アデノイド顔貌の特徴
・唇が厚く、突出している、乾燥している
・顔が長い(面長)
・鼻が小さい、狭い
・顎と首の境が曖昧
遺伝的な問題もあるのでこれに当てはまるからアデノイド顔貌だと言い切れるわけではありませんが、特徴としてこれらがあげられます。また、アデノイド顔貌が原因で口ゴボや出っ歯になることはありますが、口ゴボや出っ歯の原因が全てアデノイド顔貌になっているわけではありません。