誤嚥性肺炎について
こんにちは。東成区にあるともファミリー歯科です。
高齢であれば誰にでも起こりうる病気の一つ、誤嚥性肺炎という病気はご存じでしょうか?
「誤嚥性肺炎」とは、誤嚥(通常食道を通り胃へ送られるものが、気管へと入ってしまうこと)により気管に細菌が入ることで発症する肺炎です。今回は、誤嚥性肺炎についてご紹介します。
誤嚥性肺炎のよくある勘違い
「誤嚥」という言葉から、食べたり飲んだりする食事中の誤嚥によって肺炎が起こると思われる方が多いと思います。しかし、多くの誤嚥性肺炎が食事中以外の気づかないうちに飲み込んでしまった唾液や胃液の誤嚥によって引き起こされています。気づかない誤嚥で特に多いのが就寝中の唾液による誤嚥です。さらに就寝中の誤嚥は、高齢者に限らず誰でも、むせない誤嚥(不顕性誤嚥)が起こっているといわれています。
高齢者に多い誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎は、お口の中の菌と、嚥下機能や免疫機能の低下が関係していることから高齢者であれば誰にでも起こりうる病気とされています。
・嚥下機能の低下
健康であれば「嚥下(噛んだり、舌を使って送り込んだりして飲みこむ一連の動きのこと)」を行うと口に含まれたものは口から食道を通り胃へと送られますが、老化や神経疾患により筋肉の動きや神経の働きが悪くなることで嚥下機能が低下します。
・免疫力の低下
人間の体には細菌やウイルスと戦い守るしくみ(免疫機能)があります。免疫機能が働き、菌をやっつけたり体の外へ排出したりすることができれば誤嚥が起きてしまっても誤嚥性肺炎にかかることはありませんが、免疫機能は20歳をピークにその後は年齢とともに低下していきます。低下している中、上記でも記した不顕性誤嚥が起きてしまうと肺に直接菌が入り込みリスクが高い状態となります。
・お口の中の細菌増加、お口のケア
高齢になるにつれて唾液の分泌量は減っていきます。さらにお手入れが不十分な義歯を使用したり、十分なお口のケアができていなかったりとお口の中に菌が繁殖しやすい条件がそろいやすくなります。つまり、チューブから胃に直接栄養を送り込む胃ろうの方でもお口の中が清潔に保たれていないと誤嚥性肺炎が起こりうる可能性は十分にあります。
年齢とともに機能は低下していってしまうので仕方がありませんが、少しでも機能の維持をするためにお口の運動や規則正しい生活、食生活を行いお口の中の細菌が繁殖しないように清潔に保つことが誤嚥性肺炎の予防として大切です。東成区にありますともファミリー歯科では訪問歯科も行っております。通院は難しいが、お口の中を清潔に保ちたい、お口の悩みがあるという方は東成区にありますともファミリー歯科にご相談ください。