なぜ歯は白いままじゃないの?

歯が黄ばむ原因とは?

鏡を見たときに、「以前よりも歯が黄ばんできた気がする」と感じたことはありませんか?歯の黄ばみや着色汚れは、日常生活の中で自然に起こる現象です。しかし、なぜ歯は白いままではなく、黄ばんできてしまうのでしょうか?今回は、その原因を詳しくご紹介します。

  1. (1) 歯の構造と加齢による影響

歯は、表面の「エナメル質」、その下にある「象牙質」、さらに内部の「歯髄(神経)」から成り立っています。

エナメル質は半透明で、その下の象牙質の色が透けて見えることで歯の色が決まります。象牙質はもともと黄色っぽい色をしており、加齢とともにエナメル質がすり減ることで、その黄色みがより目立ちやすくなります。また、エナメル質自体も年齢とともに少しずつ変化し、透明度が下がることで歯がくすんで見えることもあります。

  1. (2)ホワイトニング後の後戻り(リバウンド)

歯科医院でホワイトニングをしても、時間が経つと少しずつ黄ばみが戻ることがあります。これは、ホワイトニングによって一時的に漂白されたエナメル質が、再び色素を取り込みやすくなるためです。特に、ホワイトニング直後の24〜48時間は、色の濃い飲食物を避けることが重要です。

また、ホワイトニングの効果は永続的ではないため、定期的なメンテナンスや再ホワイトニングが必要になります。

生活習慣で歯が黄ばむ原因

  1. (1) 飲食物による着色(外因性の着色)

毎日の食事や飲み物の中には、歯に色素が沈着しやすいものが多く含まれています。特に、以下のような飲食物は歯の黄ばみの原因となりやすいです。

  • コーヒー・紅茶・緑茶:タンニンという成分が歯の表面に付着し、着色の原因となります。
  • 赤ワイン:ポリフェノールが豊富に含まれており、歯に色素が付きやすいです。
  • カレー・ソース・ケチャップ:濃い色の調味料は歯の表面に染み込むことがあります。
  • ブルーベリー・チョコレート:濃い色の食品は着色のリスクが高くなります。

このような食品を頻繁に摂取すると、歯の表面に色素が蓄積し、黄ばみや茶色い着色汚れとして目立つようになります。

  1. (2) 喫煙による影響

タバコに含まれるニコチンやタールは、歯の黄ばみの大きな原因となります。タバコを吸うことで、歯の表面に付着したタールが頑固な着色汚れとなり、時間とともに歯の色が濃くなります。喫煙を続けることで、黄ばみがどんどん進行し、通常の歯磨きでは落とせなくなることもあります。

  1. (3) 虫歯や歯石の影響

虫歯が進行すると、歯の色が黒ずんだり黄ばんだりすることがあります。また、歯石が付着すると、その表面に着色汚れが付きやすくなり、歯がくすんで見える原因となります。

薬剤や遺伝的な要因

特定の薬を長期間服用すると、歯の色が変化することがあります。例えば、幼少期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用すると、永久歯がグレーがかったり黄色くなったりすることがあります。また、遺伝的に象牙質の色が濃い場合や、エナメル質が薄い場合も、歯の黄ばみが目立ちやすくなります。


黄ばみを防ぐための日常的な予防方法

歯の黄ばみは完全に防ぐことは難しいですが、日常のケアによって進行を遅らせたり、目立ちにくくしたりすることができます。

(1) 正しい歯磨きを習慣化する

黄ばみを防ぐためには、歯の表面に色素や汚れを蓄積させないことが重要です。

  • フッ素入りの歯磨き粉を使って、毎日丁寧に歯を磨く。
  • 歯の表面を傷つけないように、やわらかめの歯ブラシを使う。
  • 1日に2〜3回、特に着色しやすい食品を摂取した後はすぐに磨く。

(2) うがいを活用する

コーヒーや紅茶を飲んだ後、すぐに歯磨きができない場合は、口をゆすぐだけでも着色を防ぐ効果があります。水やお茶で口をすすぐだけでも、歯の表面に色素が付着するのを防げます。

(3) 着色しやすい食品を工夫する

着色しやすい食品を完全に避けるのは難しいですが、工夫することで影響を減らせます。例えば、ストローを使って飲むことで、飲み物が直接歯に触れるのを防ぐことができます。また、着色しやすい食べ物を食べた後は、早めに歯磨きやうがいをすることを心がけましょう。

(4) 歯のクリーニングを定期的に受ける

歯科医院で行うプロフェッショナルクリーニングは、普段の歯磨きでは落としきれない汚れを除去するのに効果的です。特に、歯石がついていると着色が落ちにくくなるため、3〜6ヶ月ごとのクリーニングをおすすめします。


やらないほうがいい黄ばみ・着色予防法

間違った方法で歯の黄ばみを取ろうとすると、逆に歯を傷つけてしまうことがあります。

(1) 研磨剤の多い歯磨き粉を頻繁に使う

研磨剤が多く含まれた歯磨き粉を使いすぎると、エナメル質が削れてしまい、かえって象牙質が透けて黄ばみが目立つことがあります。

(2) レモンや重曹を使って歯をこする

「レモンの果汁や重曹で歯を白くする」という方法が一部で紹介されていますが、酸がエナメル質を溶かし、歯を傷つける可能性があります。特に酸性のものを直接歯に塗ると、知覚過敏の原因にもなります。

(3) 自己流のホワイトニング

ネット上には自宅でできるホワイトニング方法が数多く紹介されていますが、誤った方法を行うと歯や歯茎を傷つけるリスクがあります。歯のホワイトニングを考えている場合は、必ず歯科医院で適切な方法を相談しましょう。


まとめ

歯の黄ばみは、加齢や飲食物、喫煙などのさまざまな要因によって引き起こされます。日常的に適切なケアを行うことで、黄ばみを防ぎ、より白い歯を維持することができます。間違った方法で歯を傷つけないように注意しながら、歯科医院のクリーニングなども活用して、健康的で美しい歯を目指しましょう。