8020運動

8020運動をご存じでしょうか。これは、厚生労働省や日本歯科医師会などにより推 進されている「80歳まで20本の歯を残しましょう」 という運動です。

2005年に行われた第9回歯科疾患実態調査では、 80歳で平均残存歯数は約10本、 80~84歳で20本以上の残存歯を持つ人は21.1%と前回調査に比べ、 さらに大幅に増加し、初めて20%を超えました。

口腔衛生への関心の高まりを反映して、残存歯数20本以上の残存歯を持つ者の割合共に増加してきています。

しかし、まだ不十分な状態は続いていて、 多くの人が、多くの歯を失っているのが現状です。

不幸にして歯を失ってしまった場合、失った部分に歯を入れるためには、ブリッジ、入れ歯、インプラントの3つの方法のうち、いずれかを選択しなければなりません。

日本は、欧米に比べインプラントの普及が遅れていますので、今まではブリッジや入れ歯が選択されることが多く、インプラントはその選択肢としても説明されないということも多くありました。 しかし、日本でもインプラントの効果や安全性が認められるようになり、インプラントの技術を積極的に学び、治療に取り入れようとする歯科医師が増えてきた結果、きちんとしたインプラント治療が広く行われるようになってきました。また、 インプラントについて正しい知識と技術を持った歯科医師が増えたことにより、正確な情報が一般の方々にも少しずつ広がりつつあります。

インプラントをすることによってしか得られないメリットがあります。

インプラントは、ブリッジのように、失った歯の両隣りの歯を削る必要がなく、入れ歯のように、動いてしまうことや、取り外しの必要もありません。 また、入れ歯と比べると、咬む力は大きくなり咀しゃくの際の効率も向上することがわかっています。