タバコを吸うと歯周病になりやすく、治療しても治りにくい!?
こんにちは、ともファミリー歯科のブログへようこそ!
今日は、タイトルに書いている通り、たばこと歯周病の関係についてお話ししたいと思います。喫煙者(たばこを吸う人)では、タバコの有害物質の影響で歯周病が進行しやすくなるんです。しかし、喫煙者の歯ぐきは腫れや出血が少ないのが特徴で、これはタバコに含まれる有害物質の影響で毛細血管が収縮して血流が悪くなってしまうから。そのため歯周病が悪化しやすく、見逃しやすいんです。
見た目には出血もなく一見きれいに見えてしまう・・・。これが、歯周病に気が付くことを難しくしているんですね。
タバコが歯にも悪いことは案外ご存じない方が多いかもしれません。
タバコの害についてぜひ知っていただきたいこととして
「歯周病が悪化しやすく、見逃しやすい」ということほかにもうひとつ重要なポイントが!
それは「喫煙者の歯周病は、タバコを吸っていない人に比べて治りにくい」ということなのです。このことは、歯科医師や歯科衛生士がずっと感じてきたことです。タバコはお口で吸うため、煙の有害物質の影響をダイレクトに受けてしまいます。特に目立つのが、前歯の裏の歯ぐき、上あごへのダメージ・・・。
さらに、お口だけではなく全身的な影響も深刻なんです。口や肺から吸収された有害物資が血流にのって全身に運ばれると、細菌と戦う免疫細胞の働きが弱くなってしまいます。
また、さっきも書いたとおりタバコを吸うと血流がわるくなり、そのため組織に栄養や酸素が十分に届かないため、壊れた組織の修復がうまく進まないことがあげられるんです。その影響は長期におよぶことも・・・。
さらに!最近の研究では、タバコの有害物質で歯周病菌などの酸素が苦手ぇ~な細菌がげんきになっちゃって、どんどん増殖しやすいこともわかってきました。
これは、血中の酸素不足によって、歯ぐきのなかも酸素不足になり、歯周病菌にとってすご~く住みやすい環境になっちゃうことが原因だと考えられています。
きょうのまとめ
- タバコを吸うと体の中でこんなことが起きます!
- 細菌に壊された組織を治す力が弱まる!
- 細菌から体を守る免疫機能が低下する!
- 血液循環が悪くなって組織へ十分な栄養や酸素が届かない!
- 歯ぐきや歯を支えている組織や骨が破壊されやすい!
- 酸素が苦手な歯周病菌が元気になる!
歯周病の治療を成功させて、100歳まで歯を残すためにも、ぜひ禁煙してみませんか?!