歯周病を放置するとどうなるのか?
こんにちは。東成区にあるともファミリー歯科です。
前回は歯周病の症状や歯周病検査についてご紹介しました。歯のぐらつきや歯茎からの出血は歯周病症状の可能性があります。当院では初診の患者様に歯周病検査を実施しており、その後の定期的なメンテナンスにて健康的な口腔内を保てるようお手伝いをさせて頂いています。もし、何からしの違和感を感じつつも放置してしまった場合、どのような危険性があるのかご存知でしょうか?歯周病は放置していて治るものではなく、徐々に進行していき悪化していきます。今回は歯周病を放置するとどうなるのかご紹介していきます。
歯周病を放置するとどうなるの?
なぜ、歯周病は放置すると危険なのでしょうか。治療を行なわずにいると、細菌が出す毒素によって歯肉だけではなく、歯を支える組織であるセメント質、歯根膜、歯槽骨まで炎症が広がると歯を支えきれなくなり、最終的には歯が抜けてしまいます。ですが、「歯周病を放置したら歯が抜ける」という話を耳にしても、正直、信じられないという方が多いのではないでしょうか。歯茎の腫れや出血したりする病気で歯とは何ら関係がないように思いますよね。
軽度の歯周病といえる歯肉炎は、炎症が歯茎だけにとどまっている状態であり、この段階で歯が抜けるようなことはありません。しかし、歯肉炎を放置していると、比較的症状が重たい歯周炎へと移行します。ですので、歯肉炎の時にしっかり治療を受けることを強くおすすめします。
歯を失うとどうなるの?
最終的に歯周病は歯を失ってしまい、それが歯周病の最大の怖さでもあります。具体的に歯を失うとどんな弊害があるかご存知ですか?
〜歯を抜けたままにすると出てくる症状〜
- ① ちゃんと噛めないので、消化器官に負担がかかってくる。
- ② 発音がしずらい、話がしにくい。
- ③ 歯並びや顔の見た目が変化する
- ④ 顎関節症を起こす
等があげられます。
無くなってしまったものは仕方ないからそのままにしておこうとか、何かしなくてはと思うけれどこのままでとかなどと考える人は要注意。人の体は何かを失うとさまざまな箇所でバランスを崩し、多くの不具合が出てしまいます。
歯を失った後の対処法
歯周病で失ってしまった歯は、元には戻りません。抜けた部分の歯を補う治療を行います。
歯を失ってしまった場合の治療法として、
・入れ歯
歯を失ってしまった時の治療で最も一般的なのが入れ歯です。自費診療の入れ歯だけでなく、経済的な保険適用の物もあります。
・ブリッジ
歯が抜けてしまった部分の左右にある歯を削り土台とし、そこに橋渡しをするイメージで人工の歯を入れる治療方法です。
・インプラント
失ってしまった歯の部分に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を被せる治療のことです。もともとからある自然の歯を取り戻したような状態に限りなく近づけることが可能です。
といった3つの治療法があります。
また、歯周病に罹患して歯を失ったという事は、失ってしまった歯以外も、歯周病が進行している可能性があります。歯を補う治療と並行して、多数歯を失う事にならないために、お口の中全体を、歯周病から守る為の治療が必要です。歯周病を放置しない事はもちろんですが、歯周病の発症や進行を予防する事が大切です。歯周病予防には、定期的なメンテナスで管理する事が重要です。